02 執着を手放して楽に生きる 慈悲の瞑想

おはようございます、永世豊です。

新しい一日の始まりですね。
今日という日も、きっとたくさんの人との出会いや関わりが待っています。

いつも頑張っているあなた、毎日を一生懸命生きているあなたが、
今日一日を心軽やかに過ごせるように、
これから15分間、慈悲の瞑想を一緒に行いましょう。

慈悲の瞑想は、自分自身と、周りの人たちへの優しさを育む瞑想です。
「こうあるべき」「こうしなければ」という執着を少しずつ手放して、
もっと楽に、もっと自然に過ごしていけるようになります。

楽な姿勢を取ってください。
座っていても、寝転んでいても、あなたが一番くつろげる姿勢で大丈夫です。

背筋を自然に伸ばして、肩の力を抜いて...
もし仰向けに寝ている場合は、足を肩幅ほどに広げて、
腕を体から少し離して、楽にしてください。

優しく目を閉じて...
今日一日への準備を、ゆっくりと始めていきましょう。

自分の自然な呼吸に意識を向けてください。
息が鼻の奥を通って、お腹へと流れて...
吐く息で、逆のルートを辿って鼻から抜けていく...
その流れを、ただ観察してみましょう。

今、あなたがいる空間に注意を向けてみてください。
部屋の空気を感じます。
温度や湿度、空気の柔らかさ...
肌に触れているパジャマや布団の感覚も感じてみて。

今度は、あなたの周りの音を聴いてみましょう。
壁の向こうの音や、車が通り過ぎる音...
風の音、鳥のさえずりが聞こえるかもしれません。

あなた以外にも、たくさんの生き物が、
今この瞬間も、それぞれの朝を迎えているんですね。
みんな、それぞれの人生を、一生懸命生きています。

音への集中を少しずつ弱めて...
音がぼやけて、背景に変わっていくように...
音に向けていた注意を、そっと呼吸に戻していきましょう。

優しく深い呼吸をしましょう。
ゆっくりと息を吸って...
口からため息をつくように、息を吐き出します。

もう一度、今度はもっとたっぷりと息を吸って...
お腹の底まで空気を流し込んで...
顎を落として、少しずつ口から息を吐き出していきます。

自然な呼吸に戻してください。

体が触れている部分の感覚に注意を向けましょう。
自分の体を支えている部分の感覚...
空気と自分の体の境目の感覚...
着ている洋服が触れている部分の感覚...

身体の中で力が入っている部分や、緊張している部分があれば、
力を抜いて、緩めてください。

重力に体を任せて、深く沈んでいくのを感じます。
すべてを預けても、あなたは支えられていて、完全に大丈夫。
身体と一緒に、心も解放されていきます。

呼吸に意識を戻してください。
呼吸を一番意識できるところに、注意を集中します。

それは鼻先で感じる空気の動きかもしれません。
お腹が膨らんで、しぼむ感覚かもしれません。
どこでも、あなたが一番呼吸を意識できるところに、
しばらく注意を止めてみてください。

心がさまよって、何か考えている自分に気づいたら...
判断することなく、優しく呼吸に意識を戻してください。

思考を止めようとしたり、コントロールする必要はありません。
ただ浮かんできたことに気づいたら、呼吸に意識を戻す。
それだけで十分です。

どんな思考が浮かんできても大丈夫。
どんな感情が湧いてきても大丈夫。
それは自然に浮かんでくるもので、私たちがコントロールできないこと。
ただありのままに受け入れて、気づいた時に呼吸に意識を戻します。

胸に手を当てて、自分の呼吸を感じてください。
ここに呼吸をしていて、ここに生きている自分の存在を感じます。

今日も一生懸命生きようとしている自分。
時には疲れて、時には迷って、時には自分に厳しくしてしまう自分。
でも、それでも毎日頑張っている自分。

そんな自分に、優しい言葉をかけてあげましょう。

私が幸せでありますように。

私が安全に、心穏やかに過ごせますように。

私の心と体が健康でありますように。

私の悩み苦しみがなくなりますように。

私の願いが叶えられますように。

私が幸せでありますように。

繊細で疲れやすい自分も、
完璧でない自分も、
全部、全部愛おしいのです。

そのままのあなたで、十分なのです。

今度は、あなたの大切な人を思い浮かべてみてください。
家族、友人、同僚...
その人も、あなたと同じように、毎日を一生懸命生きています。

時には疲れて、時には悩んで、時には間違いも犯すけれど、
それでも精一杯生きている、大切な人。

その人に、優しい言葉を送ってあげましょう。

私の大切な人が幸せでありますように。

私の大切な人が穏やかで安全に過ごせますように。

私の大切な人の心と体が健康でありますように。

私の大切な人の悩み苦しみがなくなりますように。

私の大切な人の願いが叶えられますように。

私の大切な人が幸せでありますように。

そして今度は、もっと広く...
この世界に生きる、すべての命に思いを向けてみましょう。

あなたが今日出会う人たち、
街ですれ違う人たち、
世界中の人たち、
そして動物や植物、すべての生き物たち。

みんな、それぞれの人生を、それぞれのペースで生きています。

全ての命が幸せでありますように。

全ての命が安全でありますように。

全ての命の心と体が健康でありますように。

全ての命の悩み苦しみがなくなりますように。

全ての命の願いが叶えられますように。

全ての命が幸せでありますように。

そして最後に、もう一度自分に戻って...

私が幸せでありますように。

私が幸せでありますように。

今の心と体の感覚を味わってください。
少し軽やかになった心を感じてみて。

慈悲の瞑想を行うと、心に優しさが宿ります。
自分への優しさ、他者への優しさ。
その優しさが、今日一日のあなたを支えてくれるでしょう。

人間関係で疲れた時、
誰かにイライラしてしまった時、
自分に厳しくしそうになった時...

この朝の慈悲の気持ちを思い出してください。
「みんな、それぞれ一生懸命生きているんだな」
そう思えるだけで、心がずっと楽になります。

深呼吸を一つして...
手足の指を、ゆっくりと動かしてみましょう。

心地が良いタイミングで、ゆっくりと目を開けて、
自分のいる空間に意識を戻してください。

今日も一緒に瞑想ができたことに感謝します。

今日という日が、あなたにとって、
そしてあなたの周りの人たちにとって、
優しさに満ちた一日になりますように。

今日も一日、お疲れ様です。
あなたらしく、輝いてくださいね。